ご依頼から納品
1. お問い合わせ
メッキに関することであれば、専門知識を持ったスタッフがお答えいたしますのでお気軽にお問合せください。お問い合わせの方法は、ホームページにある問合せフォームへの入力、Mail、電話(06-69721-3356)、FAX(06-6974-5978)がございます。営業時間は平日の午前8時15分から午後5時までとなっております。
・メッキ加工を依頼したい
・客先から送られてきた図面にメッキのJIS記号があるが分からず困っている
・他のメッキ専業者から断られて困っている
・ホームページに載っていることを質問したい
・学校の研究テーマでメッキに関することがあり質問したい など
2. お見積り
メッキ加工のご依頼に対して、お見積りをお出し致します。メッキ対象素材、メッキ種類、サイズ、個数、納期に応じてご回答差し上げますのでお気軽にお申し付けください。試作対応ももちろん行っており、アルファメックのラインナップにないメッキ種類に対しても別途ご相談いただいた上で対応可否をご回答申し上げます。
3. 受入
お持ち込み頂きました製品は、各メッキ工程担当者に割り振られ適切なメッキ工程に進みます。
4. 研磨工程(必要に応じて)
焼き入れによってついてしまった分厚い酸化皮膜などを機械的に除去するためバフ研磨を行うことがあります。ゴルフヘッドのリペアでは、表面に付いたキズを綺麗に均すため行います。
5. サンドブラスト工程(必要に応じて)
素材表面に細かい砂を当てることで酸化皮膜などを機械的に除去し、また表面を梨地にすることで密着性を向上させます。主に精密部品やゴルフヘッドに対して行っています。
6. メッキ工程~脱脂~
素材表面に油分が残っていると水をはじき、後工程の酸活性やメッキ自体が出来なくなってしまいます。そのため、苛性ソーダを主成分とした液で油を除去します。また、超音波洗浄を追加して行うことで、油に起因するこびりついた汚れや径の細い穴にたまった汚れを除去することが出来ます。
7. メッキ工程~酸洗い~(必要に応じて)
素材表面にはサビの他に目に見えない酸化膜が形成されています。素材により適切な酸を選択し、酸化膜の段階によって次の通り酸処理を行います。
- ピックリング処理(Pickling):熱処理や高温加工などにより金属表面に出来た厚いスケールを除去するため比較的長時間酸処理液に浸漬する方法
- ディッピング処理(Dipping):大気中で金属表面に生成した目に見えない不働態被膜を取り除く方法で、メッキ工程の酸処理はこれが当てはまる
- エッチング処理(Etching):冷感加工などによって生じた金属材料表面の加工変質層を除去し、ひずみの無い結晶面を出す方法
8. メッキ工程~電解脱脂~(必要に応じて)
苛性ソーダを主成分とする槽で電解をかけることで表面を洗浄します。カソード(陰極)電解とアノード(陽極)電解があり、カソードであれば脱脂効果の他に脱スケールも出来ますが、水素ガスが発生するため高炭素鋼で水素脆性を引き起こしてしまいます。アノードの場合、カソードの半分の効率に落ちますが、脱スマットが出来水素脆性も引き起こしません。一方で酸化膜を生成するためステンレス鋼やニッケルメッキ表面には使用できない方法です。
9. メッキ工程~酸活性~
7のディッピング処理を行いメッキの密着性を向上させます。
10. メッキ工程~ストライクメッキ~(必要に応じて)
密着性の取りにくい金属素材にメッキをする前にウッド浴の電気ニッケルメッキやシアン化浴の電気銅メッキを薄くつけます。
11. メッキ工程~酸活性~
再度ディッピング処理を行いメッキの密着性を向上させます。
12. メッキ工程~メッキ~
各種メッキを行います。電気メッキではメッキ浴の濃度、温度、pH、陽極板の位置・面積、電流密度、メッキ時間などあらゆる要素を設定した値になるよう管理しなければ密着性の良いメッキ皮膜は得られません。また、無電解メッキ(化学メッキ)ではメッキ浴の濃度、温度、pHが常に狭い範囲で一定になるよう管理しなければならず高い管理能力が求められます。
13. 乾燥
メッキ後水洗した後、お湯で洗浄しエアーガンやタオルで水滴を取り除きます。温風乾燥機に入れ乾かす場合もあります。
14. 検査
外観の検査、密着性の検査、膜厚の検査をお客様のご要望に応じて行います。膜厚の検査機器として蛍光X線分析装置を保有しておりますので、非破壊検査が可能です。
15. 出荷
最終検査を終えたら、キズがつかないようにお客様から指定された方法で梱包後、出荷します。