ご挨拶ご挨拶

このたび100周年を無事迎えることとなりました。若輩者ではございますが100周年記念誌にこのように寄稿させていただくことを光栄に思います。アルファメックに入社して10年間、多くの方々にお会いさせていただき、関わり合いを持ち、掛け替えのない繋がりを築いてこられたことが何よりの宝物です。心よりお礼申し上げます。また、皆様のご健康とご多幸を祈念いたします。

野村鍍金工業創立の少し前、大正7年から9年にかけてスペイン風邪が流行し、12年には関東大震災が起こりました。今の日本と少し重なるところがあります。これから100年、一体どんなことが起こるのか、どうやってそれを乗り越えるのか、100周年記念誌が私を含め、将来この会社を背負い立つ人物にとってもその道しるべになってくれることだろうと思います。

さてここからは私にとって大切な、今は亡き2代目の野村信一との思い出を語りたいと思います。私が高校生の頃進学先を尋ねられ、法学部か経済学部を目指していると言うと、「理数系じゃないんか」と肩をガクッと落として落ち込んだ顔をされたことを覚えています。祖父は福井工科大学出身のエリートで、子どものころから算数の図形の問題を良く教えてくれていました。分からない問題があったら「預からせてほしい」と言い、風呂から下着姿で「分かったぞ!」と飛び出して解法を孫の私に教え出すというほど数学と孫が大好きな人でした。

信一の妻であり私の祖母陽子は、とても几帳面で、スーパーで買った食料品の値段を事細かくノートに書いて値段の推移を分析したり、棚の中に何が入っているか〞見える化〝していたり、今生き返って若返ってアルファメックに入社してもらったら、カイゼン活動のリーダーに就いてもらいたいと思うぐらい見習うべきところの多い人でした。祖父の葬式が終わった後に何日か泊まり込みで暮らしたことがあったのですが、何年も経った後に「それがどれだけ心の支えになったか」と目に涙を浮かべて思い出して感謝してくれたことが私と祖母のささやかな思い出です。

アルファメックには数年前に経営者養成講座を受講して私が作るまで経営理念がありませんでした。それでも100周年を迎えることができたのは、こんな風に子や孫を想って大切に育てて行きたいと、困難に直面した時にも歯を食いしばって頑張って来てくれたからだということに改めて気づかされます。経営理念は未来を大切にしたい、と書き換えてもよいかもしれません。

専務取締役 野村 邦博


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