フットペダルの置き方を変える(吉村英実)

タイトル:フットペダルの置き方を変える

サンドブラスト室の入口はシャッターになっていて、内側から出る際はフットペダルでシャッターの昇降を操作する。製品が入った箱を持ちながら蹴るので、ずれて床が擦れて汚れてしまう。また、シャッターの内側はフットペダルしかないため、シャッターの外側にフットペダルが蹴りだされてしまうと閉じ込められてしまうというケースがしばしば発生していた。

工場に転がっていた廃材にフットペダルを固定して(元々固定出来る穴が備わっていた)踵で踏むのではなく、つま先で蹴ることが出来るようにした。一工夫として、板と柱の間にクッション空間を設けることで、少々荒く蹴ってもずれたり壊れたりすることがないようにした。

この改善を思いついたきっかけは?

実はこの改善、他の社員がアイディアとして持っていたものを形にしたのがたまたま私だっただけなんです。普段の雑談の中で、こういうことで困ったなということが出てきたら積極的に何かいい解決策は無いかなと考えるようにしています。結果的に私の手柄になってしまいましたが、この改善はサンドブラスト室に出入りする複数の社員から待望されていたものだったので、逆に感謝されています。社員相互に投票し合う「いいね投票」でも11いいね頂きました。(27人参加)

普段どんな仕事をしていますか?

私の担当は医療部品の出荷作業を含んだ生産管理と検品作業です。医療部品は品質要求が高く、仕事の内容も多岐に渡ります。そのため、改善して効率化していかないとどんどん仕事が溜まっていきます。私たちのチームでは、正社員もパート社員も派遣社員も関係なく改善活動に取り組んでいて、その結果仕事が増えても大丈夫な体制が出来上がっています。

改善活動を通して学んだことはありますか?

問題解決がいろんな場面で出来るようになりました。私の仕事は検品ですが、言い方を変えれば間違いを探すということになります。会社として、不具合品が流出することを水際で防ぐことが役割としてあるのですが、不具合品が発生することは余り歓迎されることではありません。そのことに対して積極的に改善方法を考えられるようになり、前向きな仕事のやり方が出来るようになったと思います。これは私だけでなく、同じチームの社員全員が感じていることだと思います。これからも改善活動を続けていきたいと思います。


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