メッキ技術情報

高リンタイプと低リンタイプでは剥離時間に差が出る

無電解ニッケル・リン複合メッキは、含有されるリンの割合に応じて低リンタイプ・中リンタイプ・高リンタイプと大きく分類されています。(下表参照)

 

表. 無電解ニッケルメッキのりん含有量による皮膜の性質
メッキ物性 低リン1~4% 中リン5~8% 高リン9~12%
構造 結晶質 中間 非晶質
磁性 強磁性 中間 非磁性
耐塩水噴霧時間 24 200 1000
耐酸性
未熱処理硬さ(Hv) 650~700 550~600 500~550
耐摩耗性(TWI) 10~12 15~20 20~25
はんだ付け性

タイトルにあるように、高リンタイプは低リンタイプに比べて、耐食性が高いため剥離時間が大幅に長くかかってしまいます。

剥離中に液中の品物を確認すると、低リンタイプであればサッとニッケル皮膜が溶けていくのに対して、高リンタイプでは品物から剥がれたニッケル皮膜が液中を暫くの間漂い、徐々に溶けていきます。これが、全て剥がれてから液中に漂えば問題ないのですが、部分的に密着したまま残るため、時間がかかってしまいます。

この現象からも、無電解ニッケル・リン複合メッキは高リンタイプの方が耐食性が高いと言えます。

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