メッキ技術情報

置換メッキ

硫酸銅メッキ浴に鉄を浸漬すると、銅が鉄と置換する置換メッキという反応が起こります。添加剤を調整すれば使用に耐える皮膜が得られます。この技術を用いた硫酸銅の置換メッキを”タンパンメッキ”と呼び、段ボールの留め金などに使われております。

しかしながら、置換析出したメッキ皮膜は素材に達する無数のピンホールが存在し、密着性も悪く防食の観点からも電気メッキでは置換析出を避けることが重要となります。

一般的に鉄素材へ硫酸銅メッキもしくはピロリン酸銅メッキを行う前に、ストライクメッキとしてシアン化銅(青化銅)メッキを行います。

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