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事故ったサンドウェッジをアルファメックで蘇らせてみた

先日、アプローチショットの時にサンドウェッジのリーディングエッジが岩にぶつかってしまい、写真の様にへこんでしまいました。ラウンドも残り3ホール程度だったので気にせず使っていたのですが、帰ってクラブを見てみると痛々しい形にえぐれていて、フェースも写真では分かりにくいのですが膨らみができてしまいました。よく見ると小さいキズもたくさんあり、この際リペア加工をしてクラブを蘇らせようと思い、弊社でやってみました。

まずは重量を計測します。表面に付いた色を抜き、メッキをはく離します。その後、もう一度重量を計測します。そして、修正研磨を行いへこんだ部分と膨らんだ部分を綺麗に直します。その後もう一度重量を計測したところ、4.7グラムも減っていることが分かりました。そのため、銅メッキをして重量を2グラム付け加えました。銅メッキをすることで繊細なタッチが必要なアプローチでは打感が柔らかくなり良い結果が生まれるといわれています。

次に、もう少し重量が必要であるのですが直接クロムメッキをしてしまうと特性上角につき易く、へこんだところにメッキがつき難いので、銅メッキの上に5μmだけ無電解ニッケルメッキをつけました。

これで使っても十分なのですが、やはりクロムメッキの青白い見栄えや耐衝撃性が欲しいので、最後にクロムメッキをつけました。

フェース面をサンドブラストで綺麗にし、リペア加工が完了しました。最後に重量を計測し、足りない分、鉛を足してもらい、シャフトに戻して完成です。

シャフトからのヘッドの抜き差しは弊社で対応できませんが、ヘッドへのメッキ加工はこのように丁寧に行っています。早速ラウンドで蘇ったサンドウェッジを使ってアプローチしてみたいと思います。

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