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モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-

 

モンテ・クリスト伯と言えば、巌窟王(アレクサンドロ・デュマ・ペールの小説)を連想する方が多いと思いますが、今回ディーンフジオカさんが演じたことで知った人も多いと思います。私もその一人です。

美男のディーンフジオカさんと関ジャニ∞の大倉さん、美女の山本美月さんと、演技の上手な俳優陣で固められたドラマだったので、私の中でノーマーク(全然面白くないだろう)と決めつけていたのですが、真剣に毎回見入ってしまいました。原作が何度も何度もリメイクされているだけあって、本当に面白かったですし、ディーンフジオカさんの演技も良かったです。

この話のポイントはズバリ・・・

母性だと思うんです!!

稲森いずみさんが演じる元銀座ホステスの神楽留美女役。生き別れになった息子と、謀略によって知らずに再会させられ肉体関係を結んでおり、そのことに気付いたあとも息子を守ろうと必死にもがく姿に感銘を受けた人も多いと思います。これは作中でも語られていますが、モンテ・クリスト伯自身もこの母親の行動は想定外だったということで、驚かされた人も多いはずです。

二人目は、山口紗弥加さんが演じる入間家の後妻役です。財産を手に入れるため繰り返し毒殺を行う殺人鬼を熱演。すべては自身最愛の息子に財産を残すためとはいえ、物凄い執念とサイコパス感半端ない行動は度肝を抜かれました。モンテ・クリスト伯は、この山口紗弥加演じる殺人鬼をうまく利用して入間を陥れようと計画し、煽りますが、思った以上の働きぶりを見せました。

三人目は、山本美月さんが演じる元恋人のすみれ役です。すみれが被害者なのか、加害者なのかが今回の焦点ではあったのですが、モンテ・クリスト伯が最後にプロポーズをして、その返事を笑顔でしていたならば、同じ被害者として神楽と南条を殺してのラストシーンになったかと思いますが、彼女も一人の娘を持つ母親として、娘が不幸にならない最善策として哀しい顔をしながらプロポーズに「はい」と返事したのです。それを一瞬で悟った、というよりはむしろ復讐の過程でそうなると分かっていたモンテ・クリスト伯はそれを受け入れ、自分だけ死ぬ選択をし、火を放ちました。最後に取り調べのシーンで、南条だけが火傷を負っていたところからすれば、娘を不幸にせずにしてくれたことを恩に感じて、助けに入ったんだろうなと勝手に解釈しております。

まあ今回このドラマだけではなかったですが、ストーリーの深さや心理描写では圧巻でした。次点にシグナルでした。

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