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AIによって英語学習の必要性は奪われるのか?

AI(artificial intelligence)の発展によって、将来英語を勉強する必要が無くなるとまことしやかに言われていますが、私は結局残るだろうと思います。

私が初めてコンピュータによる英訳に触れたのは今から15年程度前まで遡ります。その時は専用のソフトがあり、日本語の文書を入力すると訳の分からない英文が出てきて、そのままノートに書き写して宿題を出して怒られるという経験から、これは使い物にならないなと技術の限界を感じました。

皆さんもご存知のようにクラウドサービスが確立されるようになり、家のパソコンじゃなく、めちゃくちゃ凄いコンピュータにインターネットを通じてデータが飛んでいき、処理されて答えだけ返ってくるという技術によって、機械翻訳の精度がグンと向上したなと感じるようになってきました。海外の人が梅田でスマホ片手に話しかけてきたりしますからね。その日本語訳を見ると、少し違和感はあっても言いたいことは分かるし返答も出来るので便利だと思います。正直、めちゃくちゃ簡単な英語の筆談の方が日本人は得意なのでそっちが普及した方が東京オリンピックにも間に合うと思うんですけどね。

AIによってこの機械翻訳の技術は格段に向上していくでしょうし、このままいけば英語を一切勉強したことないビジネスマンが翻訳機片手に海外で商談をまとめる様になるかもしれませんね。

ただ、私が英語学習が無くならないだろうなと思う理由は次の通りです。

①英語の先生が困るから既得権益として残る

日本の教育界(実態はよく知りませんが、多分凄いピラミッド型のやつ)を構成する教師の中でも、英語の先生の存在感はとてつもなく大きいのではないかなと思います。AIが進歩して英語を勉強しなくても使えるようになったので、英語という教科は無くします。今までお疲れさまでした。と言われて納得するわけないですよね。というか、死に物狂いで残そうとするでしょう。理由はなんだっていいんです。

②コミュニケーションとして機械に頼るのはいかがなものか

もし、万が一、海外の人とお付き合いすることになったとして、大事な場面で片手に翻訳機を持ったまま会話して許されるかということです。喋ってから翻訳機がワンテンポ遅れて英語で話し出すころにはタイミングを逸しているかもしれないという問題があります。また、感情表現が言葉の通りにしか伝わらないということも問題として考えられます。

恋人同士、お互いすっぽんぽんで、片手にスマホを持ちながら同時通訳でピロートークしている場面は滑稽ですよね。

③翻訳が正しいかどうか分からなくないか

我々日本人の大半は、英語教育を短い人で3年、長い人で10年以上受けています。なので、英文を読解する力はある程度というか、かなりあるはずなんです。だから、グーグル翻訳なんかに話しかけた時、英文が意図しない分だった時、間違いだと気付くことが出来て訂正出来るんですよね。それが、全く英語を理解していない状態で使おうとすると、思わぬミスリードを招く恐れがあるということです。とってもビジネスになんて使えないですよね。

ということで、私の予想は英語学習は残るという残念な結論となりました。

英語学習による習熟度によって、AIの恩恵をどれだけ受けられるかはその人次第ですが、とりあえずどれだけ習熟度が低かろうが、AIによって相手と意思疎通が出来るようになるというだけで、根本から世界が変わるのは間違いないでしょう。

英語を完璧に読み書き出来るが発音に自信がなく話せない勿体ない人も、これでばっちりです。

いつの時代もネガティブに生きていくことだけは避けたいものです。

 

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