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携帯電話の歩み

硬質クロムと無電解ニッケルのアルファメックです。毎度お世話になっております。

ある日を境に携帯電話のサイズが通信兵の持ち歩く様な大きなものから胸ポケットに収まる小さいものに進化したのをもう今の20代前半の若者は知らないようです。これは小さなバッテリーケースの板金を一枚物で作る技術を作ったことから始まります。これは日本人が開発した技術です。

これが携帯電話の普及と進歩に拍車をかけ、どんどん小型化と高機能化が進みました。今はスマートフォンの様に昔のパソコン以上の能力をもつものや、スマートウォッチの様な超小型端末まで出始めました。これに一役買っているのが銅めっきによるチップ回路のスルーホールめっきです。

弊社では電子部品関係はやっておりませんので、あまり詳しくここでは語りません。

この、携帯電話が普及しスマートフォンが普及する流れに沿って高齢者がどう対応していったか、そこに着眼点を置いて話していきたいと思います。

まず、ほとんど誰も携帯電話を持っていなかった時代、それは外出の多いビジネスマンに限られる特権階級にだけ許されたものでした。このころは誰も持っていないので何もありません。ただニュースで出てくるようになっただけで見向きもしません。

次に小型化が進みメールサービスや写メールが出始め、一人一台の時代になったとき、電車の中で通話することやメールすることに目くじらを立てて怒る高齢者の方が出始め、結果的にペースメーカーを使用している方の命にかかわるということで優先座席付近でのは携帯電話を使用してはいけない、電源を切らなければいけないということになりました。

さらに時代は進み、仕事をしている人だったら一人二台以上持つような普及率に達したころ、ある異変が起こります。そうです。らくらくホンの登場です。これまで携帯電話を持つことを拒み続けた高齢者の方々が、家族や友達が持っているのに自分が持っていないと不便だという理由で携帯電話を持ち始めます。この変化で、平穏だった電車の中で再び独り言かな?と思うと電話をしていたり、爆音で着メロ(演歌)が鳴っているがなかなか出ないなという場面に出くわすようになりました。「今電車の中やから電話でけへんねん。ごめんな。え?なんて?あぁ、それは・・・」ともはや自分たちで作ったルールを自分たちで破り始めることが起こり始めました。

そしてさらに時代は進み、スマートフォンの普及である変化が訪れます。

ソーシャルネットワークサービス(SNS)の台頭です。

スマートフォンを普及させたい人の頭の中を覗いてみると、LINEやFacebookやTwitterは、一度始めてしまうと友達同士の連絡ツールとしてはキャリアメールと比較してスピードと利便性が高すぎて、もう戻れないので客として囲い続けることが出来ます。この結果、スマートフォンを買うと最初からこういったアプリケーションはインストールされた状態になっており、初期設定画面に言われるがまま進めていくとアカウントを作成してしまい、ついつい始めるという仕組みになっています。そして、意外とLINEやFacebookにのめりこむ方は私の知っている限り多く、この結果若年層がTwitterへ流れていく構図が出来上がっています。

今後どうなっていくかというと、SNSで我々に注文されるお客様が増えてくるのではないかと予想しています。きっちりかっちりするのも大事ですが、時代の波に遅れてもいいから乗るほうが大事だということです。

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